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エンジニア選考の流れ

エンジニアの選考の流れや、ヌーラボが技術課題において大切にしていることを紹介します。

選考の流れ

選考は、エントリーから最終面接まで基本的に全6ステップで進めています。面接はすべてオンライン(Google Meet)で実施し、選考期間は1〜2カ月程度を想定しています。

※選考ステップの順番や内容は、募集ポジションにより異なります。

01

エントリー

まずは、職務経歴書と履歴書をご提出ください。エンジニア職の場合、個人開発の実績(GitHubなど)や登壇経験、テックブログの執筆歴をお持ちであれば評価の対象となりますので、職務経歴書内や応募フォーム内に記載いただくことをおすすめします。

02

人事・部門書類選考

人事部門と配属予定部門で書類選考を行います。募集要項の必須要件や歓迎要件、入社後の想定業務や技術スタックなどの観点から、これまでのご経験やスキルなどを確認させていただきます。選考結果は3営業日以内をめどにメールにてご連絡します。

03

カジュアル面談

ヌーラボやチームについて理解を深めていただく時間として設けています。選考の要素は一切ありません。事前にご質問も確認しますので、面談ではその回答を中心に、追加のご質問への回答、チームの雰囲気や働き方、具体的な業務内容などをお伝えします。配属予定部門の担当者と人事採用担当が参加します。

※カジュアル面談は、募集ポジションによって実施しない場合があります。
※カジュアル面談を実施しない場合でも、ご希望があれば対応可能です。

04

技術課題

技術課題として、ご自身の技術力をアピールできるアウトプットの提供をお願いしています。ご希望の職種によって異なりますが、公開されているソースコードや、インフラ構成図などを見せていただくことを想定しています。

公開可能なアウトプットをお持ちでない場合は、個別に技術課題に取り組んでいただくことがあります。課題に取り組んでいただく期間は、3週間程度(目安)です。期限設定や延長については、ご都合に応じて柔軟に対応しています。

詳しい課題内容や評価のポイントは「技術課題について」をご覧ください。選考結果はご提出から1週間以内をめどにメールでご連絡します。

05

一次面接

ご経験や技術スキルについて、より詳しくお話を伺います。また、ご提出いただいた技術課題についてもディスカッションを行います。

ヌーラボではチームでの協働を重視しているため、配属予定部門のマネージャーをはじめ、メンバーも参加予定です。スキルだけでなくお互いの相性を確認する場でもあるため、リラックスしてお話しいただければと思います。面接結果は、実施日から1週間以内をめどにメールでご連絡します。

※面接内でペアプログラミングなどの実技を実施する場合があります。
※募集ポジションによっては、二次面接を実施する場合があります。

06

最終面接

役員や部長との最終面接を行います。お人柄やご経験、キャリアビジョンを踏まえて、会社やプロダクトの方向性、チームやカルチャーとのフィット感などを総合的に評価します。面接官としてCTOや部長が参加しますので、開発トップ・経営視点でのご質問もお待ちしています。面接結果は1週間以内をめどにメールでご連絡します。

※選考プロセスは、応募者の状況により変更となる場合があります。
※最終面接の結果、内定となった場合は、必要に応じてオファー面談を実施しています。

技術課題について

なぜ技術課題を重視するのか?

ヌーラボは技術課題を選考プロセスの重要な要素として位置づけています。これは、プロダクトの価値を高める上で優れた技術力が不可欠だと考えているためです。また、代表をはじめ役員にもエンジニア出身者が多く、エンジニアリング文化を大切にする会社として、技術への深い理解と探究心を持つ仲間と共に働きたいと考えています。

私たちが大切にしているのは、技術への探究心を持ち、楽しんで課題に取り組む姿勢です。「やってみよう」の精神でモノづくりを楽しめる方が、ヌーラボのエンジニア文化にフィットすると考えています。

技術課題で何を見ているのか?

ヌーラボでは、技術課題を通じて、皆さんのスキルや働き方が私たちのチームにどのようにフィットするかを確認しています。この課題は、スキルだけでなく、お互いをより深く知るためのプロセスでもあります。具体的には、次のようなポイントに注目しています。

普段の意識と改善プロセス
課題に取り組む中で、皆さんが普段どのような点に意識を置いているのか、またどのようなプロセスで改善を進めているのかを知りたいと考えています。これは、優先順位をどうつけるか、改善をどのように進めるかなど、実際の業務に通じる部分を見るためです。

技術的な適性
コードの構成やライブラリの選定、テストコードの活用、コメントの内容などを通じて、技術的な適性を確認します。ただし、これは正解や不正解を問うものではなく、皆さんが持つスキルの幅や得意分野を知るためのものです。課題を通じて、ヌーラボのプロジェクトと相性が良いかを見極めます。

カルチャーマッチ
技術課題の過程では、質問や相談を通じてコミュニケーションをとる機会があります。このやり取りを通じて、皆さんのコミュニケーションスタイルを知ることはもちろん、皆さんにヌーラボのチーム文化や働き方を感じていただければと思います。

技術課題例

サービス開発部やReliability Engineering部の選考で実際に出題された技術課題を紹介します。ぜひ選考準備の参考にしてみてください。

サービス開発部Backlog課の例

プログラムのソースコード提出
過去に作成したプログラムのソースコードを提出する課題です。コーディングスキルを判断できるよう、十分なサイズのプログラムを提出ください。提出いただいたソースコードのサイズが小さい場合は、追加の改修課題をお願いすることがあります。

Backlog APIを活用したプログラム開発
BacklogのAPIを使用したプログラムを開発する課題です。弊社のプロジェクトに参加いただき、実際の開発スタイルを体験します。APIの仕様などについては、弊社エンジニアと質疑応答を行いながら進められるので、気になる点は積極的に質問してください。入社前に開発スタイルを体験いただくことで、お互いのマッチ度を確認します。

要件定義イメージを参考にプログラムを作成
ヌーラボが提供した要件定義イメージをもとに、プログラムを作成する課題です。取り組む方によって作成期間に差があるため、提出期限については柔軟に対応可能です。1週間程度で提出する方もいれば、3週間ほどかける方もいます。ご自身のペースに合わせて進めてください。

Reliability Engineering部の例

インフラ構成図の提出とレビュー
これまで関わってきたシステムのインフラ構成図を提出する課題です。入社後に受け入れ予定のチームでレビューを行います。システムの規模や構成に加え、どのような改善を行ってきたかが分かる資料だと、より良い評価につながります。

ペアプログラミング

ペアプログラミングは、一次面接内で実施する選考プロセスの一環です。応募者と面接官がコミュニケーションを取りながら、実際の業務を想定した課題に取り組むことで、技術力や問題解決能力だけでなく、チームでの協働力も確認します。面接官がサポートしながら進行するため、リラックスして取り組んでいただけます。

ヌーラボエンジニアからのアドバイス

技術課題に取り組む際の考え方や、つまずきやすいポイントについて、ヌーラボのエンジニアが実体験をもとにアドバイスします。

酒井 大地 の写真
サービス開発部 Backlog課
酒井 大地 2024年中途入社
技術課題に取り組む際のポイントを教えてください。

長期的に運用される大規模アプリケーションの開発では、まず求められる能力を整理し、それを設計や実装に落とし込むことが重要です。

実装にあたっては、意思決定のプロセスが重要です。開発におけるすべての意思決定に対して、別の選択肢と比較し、それぞれのトレードオフを考慮した上で、なぜその選択をしたのかを論理的に説明できることが理想的です。思慮深い設計や判断のプロセスを示すことで、スキルを効果的にアピールできると思います。

よくつまずくポイントと解決策を教えてください。

限られた時間の中で多くの機能を網羅的に実装しようとすると、コードのロジックが浅くなってしまうことがあります。その場合、実装の意図や思考プロセスが伝わりにくくなってしまいます。そのため、どういったロジックを組むかを特に意識されると良いです。場合によっては実装する機能を少なくして、品質を担保する手もあるかもしれません。

おすすめの参考記事を教えてください。

アプリケーション設計に関してはBacklogをJavaからScala/Play frameworkに移行した時のブログが参考になるかもしれません。

Backlogのコードメンテナンス性を向上させるために気をつけたこと

中村 真隆 の写真
Reliability Engineering部 プロダクトSRE課
中村 真隆 2024年中途入社
技術課題に取り組む際のポイントを教えてください。

技術課題では、まず過去に携わったシステムの構成図を提出し、それをもとにディスカッションを行いました。その後、ヌーラボ側のシステム構成図を見ながらディスカッションをしました。

特にディスカッションでは、他の選択肢と比較し、意思決定のプロセスを論理的に説明できることがポイントです。また、事前に「この構成でどのような問題が発生しうるか」「改善の余地はどこにあるか」 を考えておくと、より深い議論ができると思います。

よくつまずくポイントと解決策を教えてください。

提出期限があるため、構成図は枚数を増やすよりも、深く議論できるものを2〜3枚に絞るのがおすすめです。また、事前に次の3点を整理しておくと、ディスカッションがスムーズに進むと思います。

  • 要件:この構成が満たすべき目的や要件は何か?
  • 選択肢:他にどのような設計が考えられ、その中でなぜこの構成を選んだのか?
  • 結果:選択した構成がどのように要件を満たし、課題を解決したのか?
おすすめの参考記事を教えてください。

ヌーラボにおけるSREの役割を理解するには、こちらの記事がおすすめです。
サービス品質向上のためにBacklogのSREが行ってきたサービスレベル管理の取り組み

また、オンコール体制についての詳細を知り、働くビジョンをつかむには、こちらの記事も参考になります。
開発チームをインシデント対応に慣れさせてくれる「インシデント対応チェックリスト」の導入

Teysir Esterwind の写真
サービス開発部 Apps課
Teysir Esterwind 2024年中途入社
技術課題に取り組む際のポイントを教えてください。

技術課題では、Backlog APIを活用したウェブサービスを開発しました。課題に取り組む際は、ヌーラボのサービスやリリースノートを調べると、サービスの方向性を把握でき、より実践的な視点で取り組めます。ユーザー視点に立ち、改善できそうなユーザージャーニーを考えてみるのも良いかと思います。

さらに、APIの仕様を確認し、どのデータが使えるのかを理解しておくと、実装のイメージがしやすくなります。その上で、プロジェクトのスコープを決め、最低限必要な機能と、追加できる機能のリストを作成しておくと進めやすいでしょう。そして何より、大切なのは楽しむことではないでしょうか!

よくつまずくポイントと解決策を教えてください。

技術課題では、プロジェクトの規模が大きくなりすぎることがあります。しかし、時間の制約がある中では、大規模だけど作り込みが甘いものより、小規模でも完成度の高いプロジェクトの方が評価されやすいでしょう。

また、一人で課題に取り組むとロジックの問題で詰まることもあると思います。その際は、「ラバーダッキング」などを活用すると、解決の糸口が見つかるかもしれません。それでも解決が難しい場合は、ドキュメントに問題を書き留め、選考で実施されるペアプログラミングでフィードバックをもらうのもひとつの手です。

おすすめの参考記事を教えてください。

ヌーラボのデベロッパーポータルにあるAPIドキュメントは、データ構造や利用できるデータの理解を深めるためにとても参考になると思います。
Nulab Developer API

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