【10問10答】プロダクトSRE 二橋 / プロダクトの命を握るキーパーソン。枠を超えた挑戦と、キャリア自律が可能な環境
目次

1.これまでのキャリアについて教えてください
大分の高専(制御情報工学科 / 電気電子情報工学専攻)でプログラミングやネットワークを学び、2012年に新卒で福岡の大手SIerに入社しました。ここでは、オンプレミスとクラウド環境でのシステムインフラに関わる設計・構築・保守・運用といったあらゆる業務に従事しました。
2018年にヌーラボに入社してからのキャリアは、以下の通りです。
- 2018年: インフラエンジニアとしてヌーラボに入社。チーム内のインフラ設計・開発・運用のリードを担当。
- 2019年: SREとして、複数の社内外プロダクトのプロジェクトをリード。
- 2021年: 全社のAWSマルチアカウント環境の設計・構築・運用を兼務。
- 2024年: 共通基盤(認証基盤・支払いシステム・組織設定)のSREとして、開発チームと協力し、設計・運用のリードを担当。
- 2025年: 複数のプロダクトや全社の基盤のリードを担当。
2.ヌーラボに入社を決めた理由は何ですか?
ヌーラボが「コラボレーション」を事業の根幹とし、その価値を大切にする姿勢に深く共感したからです。これは、前職での経験を通じて私が大切にしている「良いものづくりには、チームやユーザーとの連携が不可欠」という想いと重なりました。また、創業当初から世界を見据え、グローバルに事業を展開している点も、広い視野で貢献したい私にとって非常に魅力的でした。
選考を受ける中で印象的だったのは、最終面接で社長の橋本さんと対面した時のことです。社長でありながらとても話しやすい雰囲気で、さらにオフィス内に落ちていたゴミを橋本さん自ら拾っている姿を目にして、その親しみやすさや、組織の垣根の低さに感銘を受けました。
入社後は、想像以上に自己効力感が発揮できる環境だと感じました。いちプロダクトのインフラ担当として入社しましたが、手を挙げれば様々なことにチャレンジできます。ここまで枠にとらわれない働き方ができるとは思っていなかったので、良いギャップでした。
3.現在の業務内容について教えてください
現在は、ヌーラボの全プロダクトの根幹を支える共通基盤(認証基盤・支払いシステム・組織設定)のSRE業務をリードしています。同時に、以下の全社的な技術リード役を担っています。
- SRE Tech Lead:技術領域ごとのリードとして、システム設計や変更に関するレビュー、技術選定を担います。
- AWS Alliance Lead:社内におけるAWSに関する専門的な相談やアドバイスを一手に引き受けます。
- Datadog Champion:監視ツールDatadogの社内への導入・普及に関する実装やアドバイスを推進します。
共通基盤のSRE業務に関しては、現在私が一人で担当をしているため、一緒に働いてくれる仲間を募集中です!
【Reliability Engineering部】ソフトウェアエンジニア(Product SREs for Apps)
※2025年10月現在
4.ヌーラボでSREを務める中でのやりがいを教えてください
大規模かつ長期運用のプロダクト、特に認証や支払いといった全プロダクトの主要機能、いわば「BacklogとCacooの命」を握る業務なので、圧倒的な責任感があります。その中で、複雑な課題に対し、チームでの議論や自身の技術力を駆使して解決していくことにやりがいを感じます。
また、これはSREに限らずですが「枠にとらわれない働き方ができる」というのも面白いポイントです。自身の担当領域以外で、Webサイトの冗長化や運用改善、会社のドメイン変更、BacklogインフラのOS移行プロジェクト、CacooのDBのバージョン更新、Nulab Passの監査ログの保全のシステム設計構築、IPOに向けた監査対応など、様々な活動に携わってきました。社外登壇やイベント運営などの活動も、会社として支援をしてくれるため、キャリアの幅を広げることが可能です。
5.ヌーラボのプロダクトSREユニットではどのような人たちが働いていますか?
多様なバックグラウンドを持つメンバーが、互いの強みを尊重し、補い合うことで大きな成果を出しています。例えば、スピード感を持って果敢に挑戦するメンバーが推進役となり、もう一方では冷静にリスクを分析する慎重なメンバーが全体を支える、といった連携が見られます。
また、家事育児と両立する中で培われた高いタイムマネジメント能力や、副業で得た知見がチームに還元される場面も多く、まさに個々の違いがチーム全体の力になっていると実感しています。
現職では、チームの風通しの良さが大きな魅力です。例えば、朝会などで業務改善に関するアイデアをカジュアルに共有した際も、皆が真摯に耳を傾け、そこから建設的な意見交換に発展することが頻繁にあります。フルリモート環境ですが、チャットや通話での短くゆるい会話を活発に行うことで、認識の齟齬を防ぎ、スムーズに連携できています。このようなオープンなコミュニケーションが、チームの生産性向上に繋がっていると感じています。
6.仕事をするうえで心がけていることを教えてください
3つの軸を大切にしています。
- 事業貢献するための徹底した技術探求
- 技術は目的ではなく、事業を成長させるための手段だと考えています。そのため、新しい技術を単に追うのではなく、中長期的な視点で最適な技術の選定と活用を常に追求しています。そして、自分が担当する技術領域では少なくとも自社では一番の有識者になるつもりで、日々努力を積み重ねます。
- サイロ化しないフラットなコミュニケーション
- システムの信頼性は、SREチームだけで完結するものではありません。開発チームやサポートチーム、そしてビジネスサイドも含めた全社的な取り組みが必要です。日頃から部署や役割の垣根を越えて誰でも気軽に相談できる雰囲気作りと自ら率先して動くことを意識しています。また、実務以外の交流の場を作ったり参加したりすることも大切にしています。
- 戦略的な力加減
- 限られたリソースの中で成果を最大化するためには、すべての課題に100%の力で向き合うのではなく、戦略的な優先順位付けが不可欠です。開発タスクと運用タスクとのバランスを常に見極め、最適な力で最大の成果を出し続けることを大切にしています。
7.2018年に入社してから現在までを振り返って、どのようなキャリアアップができていますか?
入社時に掲げた『インフラ領域でヌーラボの第一人者になる』という信条のもと、この7年間で着実に成長を遂げることができたと感じています。当初は1つのプロダクト担当から始まり、徐々に複数プロダクトや全社的な基盤業務へと、任せていただける責任と影響範囲が広がっていきました。現在は、入社時とは別のプロダクトを担当しつつ、全社横断の業務も担っています。
特に答えが一つではない複雑な課題に対し、限られた時間の中でチームを跨いで解決策を導き出す経験を重ねる中で、実践的な問題解決能力が鍛えられました。成長の機会に恵まれたのは、メンバーの協力的なサポート、成長を後押ししてくれる社風と制度があったからこそです。
育児休業を挟むなどあっという間の7年間でしたが、技術的な専門性と人間性の両面で、入社時の自分を大きく超えることができた、実り多い期間でした。
8.ヌーラボという組織で働く中で感じる良さはありますか?
社員一人ひとりの当事者意識を最大限に引き出す環境が整っていると感じます。部署の垣根が低く、様々なプロジェクトに主体的に関わることができるため、常に会社全体の動きを意識しながら自分の役割を考えることができます。
また、自律性と協調性のバランスが良く、個々人のスキルを最大限に活かす自走とチームで補い助け合うことが、人間的にも組織的にも整っている気がします。
働き方の面では、リモートワークやフルフレックスなどのフレキシブルな労働環境があるので、私自身もかろうじて…ではありますが、本業と副業と家事育児の調和を取ることができています!
9.仕事終わりや休日は何をして過ごしていますか?
2歳・3歳の子どもがいるため、終業後や休日は、主に家事育児をしています。毎日の料理、洗濯…それに加えて、副業や自身のスキルアップのための技術・英語の勉強もしています。自分の趣味に充てる時間は、今は正直ないですね…!
10.これからヌーラボでどんなことを実現していきたいですか?
これまでの活動を通じて培った経験を活かして、より大局的な視点で事業全体の成長に貢献する活動を推進したいです。
SREの知見を広めるだけでなく、私自身が誰よりも深く理解し実践し続け、プロダクトの品質と組織力の双方を本質的に高めていきます。
現場の最前線に立ち続ける実践者であると同時に、技術戦略の最高責任者になるくらいの気概を持って、ビジネスと技術とチームワークで顧客価値を最大化していきたいと思います。
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